汚泥の減容化およびバイオマスエネルギー回収によるゼロエミッションを実現する次世代型汚水高度処理システム
A2O法とは、窒素とりんの同時除去を目的とした方式で、反応タンクは嫌気槽・無酸素槽・曝気槽の3つに分かれます。
無酸素槽にはかくはん機が設置されている他、循環ポンプにより曝気槽から循環水が送られてきます。
嫌気槽は空気を送らず酸素も硝酸もない状態です。普通の細菌の活動は鈍くなります。りん蓄積細菌はりんを放出します。
無酸素槽は曝気をせず、曝気槽末端から曝気槽で生じた硝酸が流入します。普通の細菌の活動は鈍くなります。脱膣素菌は無酸素状態で硝酸を窒素ガスに還元します。
曝気槽は槽全体が曝気され酸素が多くある状態です。硝化菌はアンモニアを硝酸へ酸化します。また高度処理の曝気槽ではりん接取反応が行われます。
膜分離活性汚泥法(MBR)は0.1~0.4µmの孔径を水と汚泥に分離させ、水のみ外部に放流され、汚泥は曝気槽で酸化、分解、吸着を繰り返している。